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今回紹介するのは、“半自伝的90年代クロニクル”と謳われた、ふみふみこ先生の作品。

舞台は、阪神大震災・地下鉄サリン事件・酒鬼薔薇事件等、最悪で悲惨な出来事が重なった90年代。

ある地方都市で暮らす一人の女子中学生にも、悲惨な出来事がのしかかっていた。

 

本の帯に書かれている、「誰も私を助けてくれない」が印象的な作品です。

それでは、愛と呪いのあらすじやネタバレ、結末、感想を紹介します。

 

 

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あらすじ

祖母は宗教にハマり込み、読経の毎日。

父親は物心ついた時から性的虐待、指で弄られる毎日。

母親は躾に厳しく、怒号が飛ぶ毎日。

そんな毎日が山田愛子の毎日。

 

そう、ただの繰り返される、いつもの何でもない日常。

そして、これが愛子の『愛と呪いの物語』である。

 

 

“清く・正しく・美しく”

愛子の通う小学校の校訓である。

 

愛子は道徳の時間に将来の夢について作文を書く事になった。

先生は創設者・猪木先生の言葉を読み聞かせる。

 

「君達は、特別な使命を持って生れてきたんだ。特別な何かになりなさい。」

 

愛子は考える。

“特別の何か”とは、何なのかを。

すると、先生が“特別の何か”を聞いて来た。

愛子はドキドキしながら、書き始めていた事を答える。

 

「猪木先生みたいな学校の先生です。」

 

先生は愛子の答えに、喜んでくれた。

愛子はホッと安堵する。

 

 

「愛ちゃん。今日、ウチに遊びに来おへん?」

 

放課後、一緒に帰る事になった佐藤さんからの、突然のさそいだった。

愛子は通学に2時間かかる上、母親から寄り道は絶対にしてはいけないと言われていたから、愛子は必死に断った。

だが、佐藤さんの押しは強かった。

そして、愛子は母親の言い付けを破り、佐藤さんのウチへと遊びに行く事になってしまう。

 

佐藤さんの家では、自分の家とは違う光景が広がっていた。

何とも言えない感覚だった。

少しだけのはずが、結局、辺りが暗くなるまで長居してしまう程に。

愛子は恐る恐る帰宅の途に就く。

 

「あんたは、約束も守れんのか!!」

 

家で待っていたのは、母親の怒号と制裁だった。

必死に謝るが、母親の怒りは収まる事はなく、顔が腫れあがるまで続いた。

もちろん、誰も助けてくれる事はなかった。

 

そして、そんな事があった日ででも、父親の性的虐待は止まる事はなく、この日もお風呂場で弄られるのであった。

お風呂から上がると、母親からお腹が出ている事を指摘されてしまう。

 

“”妊娠!!“”

 

な訳が無い。

だって、まだ生理も来ていないのだから・・・。

 

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ネタバレや結末

何の疑問も持っていなかった小学生の時と違い、疑問を持った思春期の中学生では、日常は大きく変化した。

そう、本当の地獄だった。

 

地獄。

例えば、隕石飛来や世界水没などの夢を見た時、やっと死ねると胸を撫で下ろし、目が覚めると生きている事に絶望する。

そんな世界。

 

“”どうせ全部無くなるなら。どうせ全て滅ぶのなら。“”

“”何もかも!!滅茶苦茶になればいい!!“”

 

 

「多数決により、最後の合唱会に向けて、千時間のお祈りをする事を目標とします。」

 

無意識の内に思っていた事をノートに殴り書きしていた愛子は、学級員の声で現実に引き戻される。

すると、今日の目標祈り時間を聞きにクラスメイトが近づいて来たので、愛子は慌ててノートを隠し、「30分」と答える。

そんな時だった。

 

「お祈りって、くだらない!!」

 

クラスメイト・松本さんの声だった。

松本さんは祈る時間があるなら練習をするべきだと指摘したのだ。

学級員は負けじと喰いつくが、松本さんには勝てなかった。

逆に、松本さんから恐ろしい言葉を言われてしまうのだった。

 

「これじゃまるで、オウム真理教ね。」

 

すると、周りで見ていた男子生徒が割って入ってくる。

しかし、その男子生徒もあっけなく返り討ちあってしまう。

男子生徒は怒り任せに手をあげようとするが、これもあっけなく返り討ちにあう。

全てにおいて松本さんは上だったのだ。

 

結局、松本さん抜きで頑張る事になった。

クラス全員が松本さんに批判的な感情を持つ中、愛子だけは違う感情を抱いていた。

 

そんな中、友達から松本さんの噂を聞く。

それは、阪神大震災で弟を亡くし、悲しみを学校の皆にぶつけているのだと言う噂だった。

愛子が松本さんの事を考えていると、後ろから「余計なお世話」と声が聞こえてきた。

松本さんである。

 

愛子は自分の中で、松本さんの感情が更に高まったのを感じた。

だが、その感情は誰にも受け入れられなかった。

 

「愛子、そんな子と付き合ってはあかんよ。」

 

母親の酷い言葉が胸に突き刺さる。

愛子は感情を押し殺し、返事をするのだった。

 

翌日。

 

愛子が登校すると、そこには松本さんが既に登校していた。

愛子は松本さんと挨拶を交わし、松本さんが見ていた物について尋ねる。

松本さんは、猪木先生の写真を見ている事を告げると、自分の考えを愛子に話す。

そして、同意を求めてきたのだった。

 

愛子が慌てて松本さんの方を向くと、松本さんの手には愛子のノートがあった。

そう、あの時、殴り書きをしていたノートである。

焦る愛子に、松本さんは笑顔で言い放つ。

 

「山田さん。アナタも私と一緒、こちら側の人間ですよね。」

 

笑う松本さんに、驚く愛子だった。

その時である。

地震が起こる。

 

そして、この地震をキッカケに愛子は松本さんを知る事に・・・。

 

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感想

最初にも書きましたが、私は「誰も私を助けてくれない。」と言う言葉が忘れられません。

読んでいく中で、この言葉が頭を過ります。

実際、愛子がそうでした。

松本さんも。

 

でも、愛子と松本さんが繋がった時、何とも言えませんでした。

皆さんも何か感じ取ってくれれば幸いです。

 

激動の90年代。

今思えば、大変な時代でした。

私はまだ、愛子と同じ小学生だったけど、よく覚えています。

 

あの時、感じた色んな想いを蘇る一冊だと、私は思いました。

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